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作文を書き上げる方法と攻略法

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作文の書き方2・書き上げる方法と攻略法

仮の作文解答

 さて、ここで現在の文字数を数えてみます。
 「私は、バスケクラブのクラブ長をしています。 バスケクラブでは、練習のあと毎回片付けをしていますが、ボールやゴールをしまった後、体育館を雑巾掛けするのは後輩の仕事です。
 私は、この時後輩に必ず「ありがとう」とお礼をいうようにしています。 なぜなら、お礼を言われた方も言った方も気分が良くなるからです。
 礼儀を重んじることは、特に集団生活の中でとても大事なことだと感じます。 中学校でもその経験を活かしたいです。」

 196文字でした。 文章のつながりが悪いところや、表現が抽象的でわかりにくいところにどんどん肉付けしていきます。 以下のところに肉付けします。

 「私は、バスケクラブのクラブ長をしています。 バスケクラブでは、練習のあと毎回片付けをしていますが、ボールやゴールをしまった後、体育館を雑巾掛けするのは後輩の仕事です。
 私は、この時後輩に必ず「ありがとう」とお礼をいうようにしています。
 → つながりが悪い
 なぜなら、お礼を言われた方も言った方も気分が良くなるからです。←抽象的
 → つながりが悪い
 礼儀を重んじることは特に集団生活の中でとても大事なことだと感じます。←抽象的
 中学校でもその経験を活かしたいです。←抽象的

 以上のところを直していくと、以下のような文章ができます。

 「私は、バスケクラブのクラブ長をしています。 バスケクラブでは、練習のあと毎回片付けをしていますが、ボールやゴールをしまった後、体育館を雑巾掛けするのは後輩の仕事です。
 私は、この時仕事を終えた後輩に必ず「ありがとう」とお礼をいうようにしています。 なぜなら、お礼を言われるととても嬉しい気持ちになるからです。 私も、下級生の頃にこの仕事を行っていたときにとても辛い仕事だと感じていましたが、そんな時、先輩に「ありがとう」と言ってもらえると、明日も頑張ろうと思うことができたものです。 その後クラブ長になり、同じ状況でこの言葉を後輩に伝えると、言った方も晴れやかな気分になることが分かりました。

 この経験は、まさに礼儀を重んじることの大切さであると言えると思います。 「感謝を伝える」という小さなことではありますが、1つのクラブと言う集団の中で、お互いが気持ちよく過ごすために欠かせないことだと感じました。 ですから、これから中学校に入り、様々な委員会や部活に所属するときも、相手に対して常に敬意を払って礼儀を欠かさずに過ごしていきたいと思います。」

 いかがでしょうか? 作文の書き出し方が分からないという方は、上記の作文の作り方をぜひ参考にしてください。

会社から

 骨格となる文章をざっくりと書いてそれに肉付けしていく際には、問題用紙の余白などを上手に使って下さい。

攻略法

無理はしない

 無理して難しい漢字や文法を使おうとしないで下さい。 間違えた文法は、場合によっては文章の意味を誤解させることにつながりますし、間違った漢字は減点対象になってしまう恐れがあります。 無理はせず、自分の使い慣れた言葉を用いて下さい。

必ず読み直す

 自分が書いた文章は、必ず読み返しましょう。 そうすると間違えた漢字や文法に気づくことが出来ますし、読みにくいなと思ったところを直すことができます。 自分で書いた文章ですから、自分が読みにくいと思った文章は100%採点者も読みにくいと感じているはずです。

ニュースや本を読む

 ニュースには、作文ネタがゴロゴロ転がっています。 本の中には、洒落た文章がゴロゴロ転がっています。 作文対策としてこれらを使わない手はないでしょう。 とはいえど、受験前にニュースをたくさんみている余裕はないかもしれません。 私は、中学受験前に時事問題のまとまった本を一冊買って、少しずつ読み進めていました。

お薦めの参考書


東京学参 1,320円(税込)

 公立中高一貫校・適性検査の作文に特化した参考書で、その書き方を「まったくの基礎から実践まで」分かりやすく解説しています。 私も、担当している生徒さん達に補助教材としてこの本を読んでもらっています。

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