東北大医学部・合格体験記
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11. 浪人時代その5

東北大学医学部医学科再受験

受験前日

 前年に東北大学を受験していて、会場も同じだったので、入試の前日は下見を省略してずっとホテルの部屋にいました。

 前年の反省を生かし、ホテルに着いても何もやることがない、という状況を避けるために問題集や過去問などを持参していましたが、「前日にやったところでテストの結果は変わらないだろう」とどうしても思ってしまい、あまり勉強はしなかったです。

 緊張してネガティブに

 いくら緊張しにくいタイプといっても、さすがに浪人している時の国立大学受験は緊張しました。普段はあまり思わないのに「落ちたらどうしよう」とか「1教科ならともかく、2教科以上失敗したらどうしよう」とか、ネガティブなことが浮かんできました。

 緊張って怖いですね。今までそんなことあまり考える機会がなかったのに、いきなりやってきます。普段あまり緊張しない人だと、自分が緊張していること自体に戸惑うので、もっと普段の模試などからある程度緊張する練習もしておけば良かったです。

受験1日目

 1日目は、前年英語がよく解けて調子に乗ってしまった反省から、1教科が良くてもほかの教科もしっかり頑張るということを何度か自分に言い聞かせながら、試験が始まるのを待っていました。

 英語では特に目立った失敗もなく終わり、理科で失敗しないことが大事になってきました。理科が始まったら、まず得意の有機化学を片付けて、化学を早めに終わらせて、苦手な物理にじっくり時間をかける、という時間配分の予定でした。

 しかし、この年の有機化学は私には解きにくくて時間がかかってしまい、有機化学以外の化学の問題は解きやすかったのですが、結局化学を説き終えるのに75分丸々(理科の試験時間のちょうど半分)かけてしまいました。

 物理はがつがつ解くつもりで

 この時点で、物理はいつもより早めに解かなければいけないということが分かっていたので、がつがつ解くつもりで物理の問題を開きました。大問1からいつも解くのでそう解き始めたのですが、どうもその問題と相性が悪くてなかなか解けなくて、30分使って2/3しか解けませんでした。

 力学は普通くらいで、熱力学と電磁気があまり得意ではないので、力学をしっかりとっておきたかったのです。だから、物理は失敗かな、とこの時点で感じました。大問2,3は解きにくい問題ではなかったのに、時間が足りず2/3ほどしか解けませんでした。解く順番を最初から考えていたらな、と試験が終わってから後悔して、残念な気持ちになりました。

 この日はこれで学科試験は終わりだったので、気持ちの面が次の学科に影響することがなくて本当に良かったです。

受験2日目

 2日目の数学は、6問中4問くらいは完答するつもりの気持ちで臨みました。でも、国立直前は苦手な分野と有機化学ばかり勉強していたせいで、数学はあまりうまくいかず、全問2/3ずつ解いた感じになってしまいました。

 両日の手応えを合わせると、大失敗はしていないし、まあまあ大丈夫だろう、と思えました。もしここで、もう無理かもと思っていたら、面接もうまくいかなかったかもしれないので、ポジティブに考えることは本当に大切です。

2回目の面接

 数学の後は面接試験です。なんと私はまたも運の悪いことに、面接が最終回になってしまいました(2年連続…)。 さすがに前年何もすることなしに長時間いすに座っていることに懲りたので、今回はちゃんと読み物を持参しました。それでも3時間強待たなければならないので、面接の順番が回ってきたときはへろへろになっています。

 そんな中でも一応は聞かれたことに答え、とんちんかんな回答はしなかった、面接のできもまあまあでした。すべての試験が終わった後の感触としては、まあ受かったかな、という感じです。

 ちなみに、大学に入学してから、面接担当の先生にきいたお話なのですが、その面接官の先生は受験生が緊張して自分の思っていることを話切れないという状況を避けるために、できるだけ受験生がリラックスできるような話し方を心がけているそうです。だから、面接官の先生方が怖いのではないか、という心配はしなくても良さそうです。

受験数日後

 東北大学の入試後何日か経つと、いくつかの予備校から解答速報が出ます。私はうまくいかなかった物理と数学は、答え合わせをすると憂鬱な気持ちになりそうだったのでパスして、英語と化学だけ自己採点しました。もう試験は終わっているのだから自己採点しようがしまいが大して大きな影響はないですので、どちらでも良いと思います。

 私は有機化学がよく解けた感触で、周りの受験生の感覚だと前年度よりも難しめで解きにくかったということだったので、早く自己採点して解けたという保証がほしかったというだけの理由で自己採点しました。

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