東北大医学部・合格体験記
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2. 現役時代その1

高校1年生~高校2年生

 私の通っていた高校は都立の中高一貫校だったため、高校1年生になって初めての学年集会で大学受験の話がありました。「高校受験をした人たちは、この時期に大学受験の話なんかしたくはないだろうけど、君たちは高校受験がないのだから、今からスタートダッシュしてコツコツ勉強を続けていけば合格できる!」というような話だったと思います。

 受験はまだでも図書館に

 残念ながら私は、学年集会でそのような話をされて、「そうか!今からまじめに頑張ろう!」と思うような素直で模範的な生徒ではなかったのです(実際、学年のほとんどの友達が大学受験なんてまだ真面目に考えていない時期でした…)。

 でも私は、高校3年生になって部活を引退してから焦って勉強をするのがいやで、というより実は、友達が焦って勉強している中で一人余裕をかましていたくて、高校1年生の時から部活後に図書館に通って勉強するようになりました。といっても、宿題をやるだけで満足していましたが…。

高校3年生春 受験期スタート

 私は部活を春休み中に引退していたので、高校3年生が始まったとたんに「受験生」になってしまいました。それまでの2年間で、図書館に通って何かしら勉強する、という習慣がついていたので、自分が「受験生」になり勉強漬けの日々を送ることに、ほとんど苦もなく受け入れられました。

 ただ、今までの延長でだらだらと受験期に突入してしまったので、「部活引退!よし受験!」というようなガッツのあるスタートダッシュはできなかったのです。

 このころ苦手な英語と国語だけは予備校に通っていて、ほかは自分で勉強していました。だから、夏休みに入るまでの間やっていたのは、授業の予習と宿題と学校で配布された問題集をひたすら解くことだけ。

満足感を持ちながら

 それでも周りにまだ部活を続けている人もいたし、「受験生」になりきれずにあまり勉強をしていない人もいたし、そういう面から考えると、私はすごく受験勉強をしているという満足感がありました。

 満足感、というと自己満足な感じがしていいイメージはないかもしれませんが、まずは「自分はちゃんとやっているぞ!」という満足感を感じて、やる気を出すことが重要だと思います。

 優越感が原動力

 おそらく私の場合は、「友達よりもやっている!」という優越感がこの時期の原動力だったのでしょう。優越感を丸出しにすると、すごく嫌なヤツになってしまうけれど、自分のやる気を出すために上手に利用する分にはとても効果的です。

 どの科目も、夏休みが始まる前に基礎ができあがっていると、とてもいいと思います。 私も先生方にそう教えられました。

夏休みに期待して

 でも、高校3年生のしかも1学期なんて、受験初心者なわけだし、どういう風に計画を立てればいいのかわからないし、立てた計画もこなしきれないし、結局のところ夏休み前に学校で配られた問題集を一周することはできなかったです(得意の数学だけは終わっていました。やはり得意科目に逃げてしまいがちな傾向はあります)。お世辞にも各科目の基礎を身につけたとは言えない状態でしたね…。

 「できなかった分は夏休みに回せばいいや、一ヶ月以上あるんだし」と自分に言い聞かせて、勉強をサボることもしばしばありました。このとき私は夏休みの自分に過大な期待をかけていたんですね。

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