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山形大学医学部合格勉強法・入試解法 - 化学 -

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生物 傾向と対策

1.形式、難易度

 山形大学医学部の生物は、化学と合わせて二時間で解く形式になります。  私は化学を55分、生物を65分という風に、記述や考察にやや手間のかかる生物にこころもち多くの時間をかけました。 例年の出題形式としては、理学部と共通問題である大問二問が課され、ひとつの大問に小問が十問程度ついていましたが、それは今年度も同様でした。

 単なる知識問題だけではなく、実験から考察しなければならなかったり、説 明をしなければならなかったりする問題も出題されます。 また、前述のとおり、化学と同一試験時間内に解かなければならないため、時間配分にも注意しなければならないことを考慮すると、難易度としては比較的高いと思われます。

 普段から、知識だけでなく考察力や文章表現力を身につけているかどうか、さらに山形大学の理科の試験形式に過去問演習などで慣れているかどうかによって、受験生間に大きな差が生じると考えられます。

 出題分野としては、動植物の反応、タンパク質、遺伝、生殖、発生など、生 物Ⅰ・Ⅱの範囲からまんべんなく出題されます。 医学に関連する範囲がやや多いような印象も受けますが、偏りのない学習が必要だと考えられます。

2.対策

 化学は特定の出やすい分野が無いので、理論・有機・無機に分けて勉強法を述べていきます。

① おおまかな指針

 前述のとおり、考察力や文章表現力が必要になりますが、それは当然基 礎知識が備わっていることが前提になります。 基礎知識については、教科書・教科書準拠問題集、用語集、図録などを使用してなるべく手早く網羅するとよいでしょう。

② 教材

 先にあげた教科書などは生物におけるすべての基礎になるため、普段の 学習からセンター試験対策、そして二次試験対策に至るまで常に手もとに置いておくとよいでしょう。

 使用する参考書としては、数研出版のチャート式シリーズ新生物Ⅰと新 生物Ⅱの二冊をお勧めします。 教科書だけでは説明が足りない部分を補完するのに最適の参考書であり、生物の学習でわからない部分があったらすぐに調べ、マーカーで記しをつけたり、付箋をはっておくと非常に効果的です。

 使用する問題集としては、数研出版の実戦生物Ⅰ・Ⅱ重要問題集と同じ く数研出版のチャート式問題集シリーズ新生物Ⅰ・Ⅱ要点別問題演習実戦編の二冊をお勧めします。この二冊の問題集を繰り返し解いてマスターすることにより、かなりの応用力がつくでしょう。 ちなみにこの二冊の難易度にはそれほど違いはありません。

③ 学習法

 おおまかな指針で述べた通り、まずは教科書などを用いてひと通りの基 礎知識を習得します。

 次に②で紹介したチャート式問題集シリーズの方を使います。 この問 題集は、例題が25問、演習問題が129問で構成されています。 まずは、例題をすべて先に解いてしまいます。 例題は、解くのと解説を読むのがいずれも15分程度で済むので、1日3問くらいを目安に10日で終わらせるとよいでしょう。 次に演習問題ですが、解くのに20分、解説を読むのに15分程度かけて、1日2,3問をめやすに2か月弱で終わらせると効率がよいと思います。

 チャート式問題集が終わったら、重要問題集の方に移ります。 この問 題集は、難易度によってA(標準問題)とB(発展問題)の2つに分かれています。 まずは標準問題をすべて解き終えてから、発展問題に移るとよいでしょう。 また、編末総合問題、巻末総合問題も用意されているので、標準問題、発展問題をすべて解き終えたら、実力試しの意味をこめて解くと効果的です。

 標準問題は約150問あり、1問に解くのと解説を読むのをいずれも10分程度かけ、1日5問を目安に1か月で終えることを目標とします。 発展問題は約20問あり、1問に解くのと解説をよむのをいずれも15分程度かけ、1日3問を目安に1週間で終えることを目標とします。

 チャート式問題集のときに比べやや厳しめの時間設定ですが、チャート式問題集を終えていることを考慮し、本番の入試を意識すると妥当であると考えられます。

 この二冊がひと通り終わったら最初にもどって間違えた箇所をやりなお してください。そうすることによって実力が確固たるものになります。

 また、この二冊の問題集を進めるのに並行して、通信添削のZ会を受講 することをお勧めします。 他の科目でもいえることですが、記述論述問題は独学では自分の過ちに気づかない場合も多いです。 自分では理解していても、相手、つまり採点者に自分の真意が伝わらないケースはよくあります。 そのような独りよがりの答案から脱却するために、客観的に答案を見てもらうことができるZ会は、非常に優れたツールであると考えられます。

3.最後に

 以上の対策をした上で、過去問を使用する際の注意点としては、生物単独で解くだけでなく、必ずもう一つの教科と併せて時間を120分計って解いて下さい。

 そして、自分は本番では生物ともう一つの教科にそれぞれどれくらい時間をかけるのか、ときちんとプランニングをしてから、実際の入試に臨んで下さい。 それをやるとやらないとでは、10点以上点数が変わるといっても過言ではありません。

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