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山形大学医学部合格勉強法・入試解法 - 国語 -

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国語 傾向と対策

1.傾向

 山形大学医学部では、英語と同様に国語が試験科目に課せられてこなかったため、今年は募集要項に記載されていた「近代以降の文章」という出題範囲をもとに対策を練らなければなりませんでした。 ただ、指定科目を「国語総合・現代文」とするとも明記されてあり、古文、漢文は出題されないことがはっきりしていたため多少負担は減りました。

 今年出題された問題は、小説、評論それぞれ一問ずつでした。 それぞれに対して、漢字、記述問題を数問答える形式であり、難易度は初年度であるためか、それほどのものではありませんでした。 しかし、問題の総数が20弱であるため、200点満点であることを考慮すると、英語同様1問の配点が10点を超えるものもあり、慎重に解き進めないと思わぬ大失点をする恐れがあります。

 試験時間は90分であり、かなり余裕がありました。 私は、大問1問に30分ずつかけて、残り30分は見直しという構成で解きました。 ただし初年度であるため様子見の意味もあったと考えられ、来年度は難化する可能性も十分にあります。

 英語の場合と異なり、他学部の過去問は全く形式が違う小論文であるため、実践演習としては向いていません。 ただ、文章の傾向は似るかもしれないので、1度くらい解いておく価値はあると思います。

2.対策

① おおまかな指針

 現代文は、英長文と同様に勘を鈍らせない必要があります。 入試まで 計画的に現代文の問題を解く時間を作り、入試当日も現代文を読んでおくのをお勧めします。

 問題を解く際には、本文全体に目を通し大意を理解し、その後じっくり と本文を読みながら1問ずつ丁寧に解くのが良いです。 その際、漢字問題は先に片づけることをお勧めします。 1点違いで合否が分かれる入試においては、漢字問題のように確実に点を取れそうな場所はきちんと押さえる必要があるからです。

② 教材

 現代文で使用する教材としては、水王舎のシステム現代文(解法公式集)、 駿台文庫の現代文読解力の開発講座、河合出版の得点奪取現代文記述・論述対策、の3冊をお勧めします。

 現代文は他の教科に比べて漠然としやすく、効率よく学習を進めるのが難しい分野でありますが、この3冊をマスターすれば確実に現代文の力をつけることができます。

③ 学習法

 他の教科と配点は同じですが、他の教科との兼ね合いで現代文を毎日学 習するのは難しいかもしれません。 その場合は、3日に1回くらいの頻度で現代文を学習する時間を作り、以下に挙げる時間を目安に1日1単元(大問の場合一問)のペースで学習を進めていくのが良いでしょう。

 最初に使用する教材は、システム現代文です。 この教材は全部で19 単元にわかれており、1単元ごとに1、2問の例題がついています。 問題の数は少なく、記号問題が多いため、1単元30分から1時間くらいかけて、3週間から1か月程度で終わらせるのがよいでしょう。
 現代文特有の曖昧さをとりのぞき、解法の公式を習得することができます。 現代文で公式というと違和感を覚えるかもしれませんが、要は現代文を解くうえでの引き出しをきちんと整理するということです。

 次に使用する教材は、現代文読解力の開発講座です。 この教材は問題 数が大問10問と少ないものの、問題のページ数の2倍を上回る詳しい解説がついているため、文字通り現代文の読解力を開発するのには最適の1冊です。問題を解くのに30分、解説を読むのに45分といった配分で1か月をめどに終わらせるのがよいでしょう。

 次に使用する教材は、得点奪取現代文です。 この教材はその名の通り 他の2冊と比較すると記述、論述重視になっています。 2部構成で、第1部が例題5問、第2部が練習問題20問といった具合になっています。解答時間は、例題に30分、練習問題に40分かけ、解説を読むのにいずれも30分かけるといった配分で、2か月程度をめどに終わらせるのがよいでしょう。

 以上の3冊を学習するのと並行して、自分が書いた答案を客観的に見て もらうという意味で、通信添削のZ会を受講することを強くお勧めします。上記の三冊をマスターすれば確実に現代文の力は向上するものの、独学ではどうしても答案が独りよがりになりがちです。 そうしたものを矯正するのに、Z会の添削は非常に高い効果があります。

 また、漢字問題についてはシステム現代文以外の2冊、そしてZ会の問 題に付属している漢字問題をきちんと網羅すれば他に対策する必要は無いと思われます。

3.最後に

 山形大学の問題は、特に変わった形式という印象は受けなかったので、上記 の学習法で進めていけば問題はありません。 余裕があれば、他大学医学部の小論文以外の国語の過去問を解いて実践演習をしておくとなおよいです。また、新聞に目を通したり、読書をしたりするなどといった日常的なことでも現代文の力は向上するので、ぜひこれらのことをお勧めします。

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