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東北大学医学部  - 化学 -

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化学 傾向と対策

1.傾向

 大問が3題で構成されています。 例年、理論+無機で2題、有機で1題となっています。 ただ、大問がさらに細かく分かれていたりするので、実質的な問題数はもう少し多いともいえます。 2012年度はテーマで分けると4題でした。

 問題形式としては、空欄補充、選択、記述、計算、論述と様々です。 なお論述問題では、数十字程度の字数制限がなされている問題が多いです。 毎年数題は出題されているので、注意が必要です。 また計算過程を書かせる計算問題も見受けられます。 各分野に関しては、理論は無機や有機の内容を含むことも多いです。幅広い知識が要求されます。 また、有機は複雑な構造決定の問題が出題されることも多いため、気を付けた方がよいでしょう。

 問題数は多くはありませんが、思考力を要する問題が含まれているため、あまり時間に余裕がないかもしれません。 理科は2科目で150分なので、もう一方の科目との兼ね合いも考える必要があります。 難易度は簡単とはいえませんが、大きな変化は例年見られませんので、基礎固めが大事といえます。 なお選択領域は基本的には出題されませんが、補足をつけて出題することもありえます。

2.対策

理論

 すべての分野の基礎となる部分です。 幅広い内容を含みますが、漏れなく取り組むことが必要とされます。 理論に関しては特に理解が大切です。 暗記だけでは思考力を要する問題でつまずきますし、あまり応用力も身につきません。 理解するにはやはりアウトプットが大事になってきます。

 教材に関して、私は「理系標準問題集」(駿台文庫)と「重要問題集」(数研出版)とを使っていました。 ただ内容が似通っているので、どちらか一方だけでもよかったように思います。 また基本は授業に重きを置いていました。 学校で配布された問題集を仕上げてから、これらの問題集に取り掛かるという形をとっていました。 理論は化学Ⅱの内容が頻出のように思います。 3年生になって初めてⅠの内容から手を付けていたのでは、間に合わないかもしれませんので、なるべく早い時期から対策を始めることをおすすめします。

有機

 有機は一筋縄ではいかない問題も少なくはありません。 そういった問題にどう立ち向かうかというと、やはりまずは基礎固めだと思います。

 膨大な内容のように捉えられがちですが、実はエッセンスはそう多くがないのが有機の特徴だと私は思います。 例えば名前の付け方は覚えておくと、使える場面も時々ありますし、そういった応用のきく知識をどんどん仕入れていくようにするといいのではないでしょうか。 複雑な構造決定の問題も時に出題されますが、やはりそれも応用力で戦えると思います。 その過程で暗記が必要となる場面が比較的多いのも有機の特徴です。 構造式はきちんと書けるように覚えておくとよいと思います。

無機

 無機に関していうと、暗記が大事だと思います。 暗記は直前でもいいという考え方だったのか、私の高校はなぜか3年の秋まで無機を習わせてもらえず、自力で予習する必要がありました。 そこで私が使っていたのは、「大学入試の得点源」(文英堂)です。 これをおすすめする一番の理由は薄いことです。 持ち運びに便利ですし、ちょっとしたお出かけなどにもこれを持って行って、すきま時間を有効活用して、無機を自分のものにしていました。 非常によくまとまっていますし、とりあえず予習したいという方はぜひ使ってみてください。

 受験対策としては、無機単体というよりも総合問題の方を中心に取り組んだ方がよいと思います。 理論との融合問題の出題がよくありますので、それに照準を合わせて頑張ってみるようにしてみてください。

3.最後に

 化学で私が最後まで愛用していたのは、図説でした。 これは先生にもすすめられたのですが、何が良いかというと視覚的に理解できるということです。 ちょっとした空き時間に眺めているだけでも十分に効果がありますので、ぜひ試してみてください。 化学はすきま時間で伸びます。 自分に合った参考書や問題集を使って、化学を武器にしてください。

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