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東京医科歯科大学 医学部合格勉強法・入試解法 - 数学 -

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数学 傾向と対策

1.傾向

① 出題形式

 東京医科歯科大学の数学は例年大問3題から構成され、その大問がさらに数問の小問に分かれています。 この小問は基本的に次の小問へとつながっており、たいていの場合その大問の最後の問題を解くための布石になっています。 ただ、一見すると無関係の問題に見えるので、小問同士のつながりに気付き、関連付けていくセンスを問うているともいえます。

 出題分野ですが、整数問題と微分積分の問題が出題される頻度やや高いですが、それ以外はこれといった傾向というものも無く、数I~数Cまでの全分野から出題されると考えたほうがよいでしょう。

② 難易度

 難易度は、どの大問も比較的易しめの小問から始まり、最後の小問となると逆にかなり難易度が上がります。 しかし、超難問・奇問の類は出題されないようです。 他教科との兼ね合いもありますが、合格するために必要とされるおおよその得点率は60~70%と考えられます。

2.対策

① おおまかな指針

 東京医科歯科大学の英文には専門単語に訳注があり、文章自体を読むこと自体はさほど難解ではないと思うのですが、何しろ量が多いですので通常の長文読解問題集以外に日ごろから物語や説明文などの長めの文章を通読するようにし、英文に慣れておくことをお勧めします。 医科歯科は科学系の文章を出題するので、科学系の文章を集中的に読むのも一つの手です。

② 教材

 数学で使用する参考書としては、多くの方が使っているようにチャートをお勧めします。 東京医科歯科大学に限らず難関校を受験する方の大部分は青チャートを使用していますが、私は黄色チャートでも十分効果が得られると考えます。 特に低学年のうちは、教科書と準拠問題集・黄色チャートという構成を強くお勧めします。 特に苦手分野の学習は、黄色チャートで行うべきです。 高3以上の受験生で自信がある方のみ、青チャートを使用するのがよいでしょう。

 また、個人的に使用していた参考書として「大学への数学シリーズ」があります。 こちらは月刊誌ではなく、一対一対応シリーズ(ⅠAⅡB)、新数学スタンダード演習(ⅠAⅡB)、新数学演習(全分野)の3シリーズを使用します。 チャートの問題量では足りない、数学を得点分野にしたいという方にはお勧めです。 基本的にはこれ以上教材を使う必要はありません。

③ 学習法

 大まかな流れとして、まず全分野共通して教科書の公式の証明・例題・類題を楽に解けるようにして下さい。 これはどの大学に対しても言われていることですが、これが出来るだけで解ける問題の幅がかなり広がります。 学校で配られている教科書準拠の問題集があれば、それも併用して標準クラスの問題を押さえましょう。 例題からの流れで解くため考えやすいかとは思いますが、ただ解くだけでなく、スピードに注意して解き進めてください(後述)。

 数学が苦手という方には、ここまでのプロセスでつまずいている場合が非常に多いです。 ここまで出来てはじめて、黄色チャートを進めていく段階になります。 黄色チャートの例題部分等は教科書準拠の問題集とかぶる部分も多いと思いますので、そこを除いて進めていってもよいです。

 チャートシリーズの良いところは、問題に対するアプローチと解説がしっかりしているところですので、それを読み、解答通りの答案を作りあげられるように訓練します。 黄色チャートまでの難易度の問題をすべて解けるようになれば、東京医科歯科大学の数学の合格点を取るには十分だと言えます。

 同難易度の類題をもっと解きたいという方は、上記の一対一対応シリーズと新数学スタンダード演習を使用するとよいでしょう。 こちらも、詳細な解答解説が魅力です。 また、大問の最後の難問まで解くためには青チャートないし新数学演習を使用する必要がありますが、それよりは他教科に時間を使ったほうが効率的だと言えます。

 ※スピードに関して

 東京医科歯科大学を狙う上で、思考力とともに不可欠なのが計算力をはじめとするスピードです。 これを身につけるためには、単純に問題演習量ももちろん必要ですが、時間制限つきの演習が必要になってきます。 解けるまで考える演習と、スピード重視の演習の2通りを行わなくてはいけません。

 スピード重視の演習は、具体的には準拠問題集のA(基礎)問題あたりをきつめの時間設定で解いてみるという方法で行います。 確実に解き終わらないくらいの設定がよいでしょう。 その限られた時間内での得点率を、徐々に上げていけるようにします。 すると次第に暗算ができるようになり、無意識に計算の工夫をするようになります。こういった演習の積み重ねでスピードを上げていくのも得点への近道です。

3.最後に(試験場での戦略等)

 以上の対策をした上で、実際の入試では一つ一つ小問をつぶしていくことになります。 東京医科歯科大学に照準を合わせて学習してきた方であれば、最初の小問から手がつかないということはほとんどないと思いますので、まずはそういった問題から解いて弾みをつけます。 そして、そのままその大問を最後まで解ききれそうなら解ききってしまい、難しそうなら無理をせず他の大問に移りましょう。

 上記のように、6~7割得点すれば数学でビハインドを背負うことはないでしょうから、完答出来る問題がなくても大丈夫であるということは、あらかじめ承知の上で解き進めて下さい。 例えば小問が5問の大問×3で計15問だとすれば、大体10問前後正解できるといいイメージです。 3問という問題構成ですので、苦手分野が1題でも出題されてしまうと得点が難しくなってしまうので、全分野穴のない学習が最低条件と考えて学習して下さい。

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