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センター試験合格勉強法 - 生物 -

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生物 傾向と対策

1.はじめに

 センター試験の生物の問題は、大まかに分けると、教科書レベルの知識を問う問題と知識をもとに与えられたデータを分析する問題があります。 前者はまんべんなく教科書を読み、センター用の問題演習を繰り返すことで確実に点が取れるようになるので、センター生物の点数は、いかに後者の思考問題で点が取れるかで決まると言えます。 特に6~7割以上の得点を狙うならば、このような問題への対策は必須です。 以下に、これらの問題をさらに細かく分け対策を述べます。

2.グラフ読み取り問題

 センター試験では、様々なグラフの読み取り問題が出題されます。 近年 では筋収縮やヘモグロビンの酸素解離曲線、浸透圧、植物の酸素放出量の変化などのグラフが見られました。 これらに共通して言えるのは、多少の違いはあっても、必ず教科書や資料集で見たことのあるグラフであるということです。
 対策としては、普段から教科書や資料集にあるようなグラフには注意し、 そのグラフの示す意味や読み取り方を確認しておくことが挙げられます。 一度ノートにグラフを書いてみて、読み取りのポイントを書き込んでおくというようなまとめ方をすると、後で見返すことができ、理解も深まるので効果的です。
 またこれらの問題の解き方としては、まずグラフの縦軸と横軸が何を表しているのかを確認し、選択肢の中でグラフから与えられた情報のみからなる記述を選びます。 いくらそれらしい記述であっても、グラフの読み取り問題では、与えられたグラフのみで導くことのできない結論は誤答となります。

3.実験考察問題

 センター生物では、必ず実験を絡めた問題がいくつか出され、実験結果か らの正しい考察を選択する問題や、逆に結果からは示すことのできない誤  った考察を選択する問題が出題されます。 実験は動物細胞を用いたものや植物の反応に関するものなど様々ですが、共通して言えるのは、あまり見慣れない実験方法でも教科書の内容がしっかり理解できている人ならば、基本的な知識をもとに考察できるようにできているということです。
 解くときの手順としては、まず何を調べるための実験なのかを理解し、結 果にざっと目を通してから、問題と選択肢を読み、結果と見比べます。 ポイントは、基礎知識からすでに排除できる選択肢があれば除き、残りの選択肢を結果と照らし合わせて矛盾するものを除いて、消去法で正解を選ぶことです。 基礎ができているのに実験考察問題で点を落とす人に良くあるのは、選択肢の日本語にごまかされ誤答を選んでしまうパターンです。 特にそういう人は、一度ペースを落として選択肢を一つ一つよく読んで消していくこの方法がおすすめです。

4.遺伝問題

 遺伝は多くの生物受験生が苦手とする分野だと思います。 しかし逆に遺伝でしっかりと得点できれば、生物全体でもかなりの高得点が期待できます。遺伝は毎年出題される分野であり、基本の考え方さえできればどの問題もだいたい同じ要領で解けるので、時間に余裕があるうちに解き慣れておくと自信がつくでしょう。

 遺伝を難しいと感じる人は、まず遺伝の問題を解くために必要な基礎知 識が身についているか確認してみると良いと思います。 遺伝子型、ホモ接合体、ヘテロ接合体、純系、表現型、優性・劣性、分離比…これらの用語を説明できるでしょうか。 簡単なようで意外と理解が曖昧になってしまっている部分でもあるので、不安を感じた人は一度教科書に戻って復習してみると、改めて問題を解いてみたときに問題文の意味が分かってくると思います。 用語の理解ができたら、次に一遺伝子交雑、さらに二遺伝子交雑について整理してみましょう。 おすすめは縦と横に両親の遺伝子型から得られる配偶子を並べた表を用いて、子の遺伝子型を全て書き出して理解する方法です。 慣れないうちは必ずこの表を書き、抜けなくすべての遺伝子型を求めるのがいいでしょう。 ここまでの理解ができれば、基礎は固められたので、不完全優性や致死遺伝子、複数対立遺伝子、抑制遺伝子、連鎖と組換えなど、いろいろな遺伝様式を個々に押さえ、遺伝の学習が完成します。

 基礎に関しては教科書の内容をまとめるだけで十分ですが、センター生物の遺伝問題対策としては不十分なので、センターの過去問や遺伝の問題だけを集めた問題集を使って演習することをおすすめします。 遺伝の場合、問題を解く手順を覚えることが重要なので、慣れるまで何度も繰り返し問題を解き、問題を一瞥して解答の流れが浮かぶようになるのが理想です。

5.最後に

 以上、暗記だけでは不十分な問題への対策を中心にまとめましたが、センター試験で問われるのはあくまで教科書に載っている範囲の知識で問題を解く能力ですから、むやみに不安になる必要はありません。 それよりもまず過去問を解いてみて、できなかったところは解説をしっかり読み、理解を深めるといった当たり前のような勉強法を地道に続けることができれば、必ず良い結果が返ってきます。 上でまとめた勉強法や対策が少しでも参考になれば幸いです。

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